2016年 04月 10日
久しぶりに新宿まで足を運びました。 こちらの本、アドラー心理学の第一人者で哲学者の岸見一郎先生とライターの古賀史健さんの共著です。 私はあのNHKの「100分で名著」のテキスト後にこの2冊も続けて読みました。 実際に岸見先生のお話を聞ける機会だったので、迷わず申し込み。 何冊か読むと基本的に書いてある内容に大きな変わりはありません。 そして先生が実際に話される内容も同じです。 けれど、同じ空間で、直接先生の声を聞きながら今まで学んでいることを反芻すると やはり響き方が違います。 素直に感動します。 際限ないので、個人的にうるっとした話の中の一つを紹介。 数年前、岸見先生の娘さんが就活していた年の夏。 すでに40社は面接を受けていたそうです。 ある夕飯時に娘さんが「これでも私、相当堪えているんやで。」と言ったそうです。 岸見先生は明るくしている娘さんがそんなに落ち込んでいるとは思っていなかったそうで、 本当に驚いたそうです。 そしてこんな言葉を掛けたそうです。 「今まで受けた会社からみて、あなたには何かが足りなかったのかもしれない。欲しがっている人材には見合わなかったのかもしれない。 けれど、それはあたなの一部であって、決してあなたの本質ではない、ということを勘違いしないでほしい。」 生きていく中で、誰からも好かれる人はいません。 時に嫌われたり、傷つくようなことを言われてることも幾多もあります。 そのような状況に立たされると、人は自分のことを自分自身で全否定したくなることもあります。 けれど、嫌う人もいる、言われた欠点はもちろん自分にはある。 それでもそれは自分の中の「一部」であり、「本質」ではない。 「本質ではない」という言葉に強く心打たれました。 仕事がうまくいかない時、自分の全てがいけないような気持になる時があります。 これから受験などを経験するこどもたちも必ずしも希望する進路を進めるとは限りません。 友達や恋人と別れることも経験し孤独を感じることもあるでしょう。 きっとこの言葉を聞かなければ、「そのうちいいこともあるって。」「みんな多かれ少なかれ同じような経験をしているんだから」 みたいなことしか言えなかったような気がします。 この先生と娘さんのエピソードを聞けただけでも、この日新宿まで足を運んだ意味があったな~と 1人充実感でいっぱいの中、帰宅しました。 Copyright 2011 cotte. All Rights Reserved.
by moussedenell
| 2016-04-10 07:46
| アドラー心理学
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